小児矯正治療は、小児のお子様はあごの骨がまだ成長途中です。この時期にあごの成長をより良い方向にコントロールし、噛み合わせやあごの大きさ、形の改善をいたします。
小児矯正は、あごの成長期に合わせておこなうことで上下のバランスを整え、かつ将来生えてくる永久歯がはえやすいように促すことができます。
装置には取り外し式と固定式があり、治療を始める適切なタイミング、使用装置はお子様によって異なります。まずは一度ご相談ください。

小児矯正を受けることで、以下のメリットが得られる場合があります。
 

• 成長をコントロールすることで、本格矯正での抜歯が少なくなる

 

• 本格矯正の期間を短くできる

 

• 舌や唇の癖を早めに直すことができる

小児矯正では歯を誘導するだけでなく、舌や唇の癖を直す効果もあります。癖があると歯並びが崩れる可能性が高く、とくに舌を前に突き出す動作は出っ歯や受け口、開咬など多くの歯並びの原因に挙げられます。お口の健康を維持するために口元の癖は早めに直しておきましょう。
 

• 矯正治療の痛みを感じにくい

お子様はあごの骨が大人よりも柔らかく順応性が高いため、矯正治療の痛みを感じにくい傾向にあります。
 

• 顔の見た目が悪くなりにくい

噛み合わせが整うことで、噛むときに使用する筋肉やあごのバランスが整います。お顔の形が左右対称になるため、見た目の印象が良くなります。

• お子様への協力が必要

小児矯正はお子様のお口の中でおこなうものです。取り外しの装置など装着しなければ効果は認められません。矯正治療のメリットを十分にご理解いただき、かつモチベーションを高く維持する工夫が必要といえます。
ご家族の協力が必要です。
 

• 虫歯にならないように充分注意しながら進めていくことが大切です

 

• 一期治療

3～12歳くらいを対象とした治療で、あごの成長を見ながら、より良い方向に成長のコントロールをしたり、噛み合わせやバランスよく噛み合うよう促す目的があります。
あごの形、大きさの改善を行い、永久歯が生えやすい状態を作ります。
一期治療では、永久歯の並びを正常な状態に近づけることを目標に治療を行います。
 

• 二期治療（本格矯正）

本格矯正は、歯の位置や噛み合わせの細かな調整を目的として行います。
メインの治療後の保定期間は2年程度が目安です。

噛みやすいお口の状態を早めに作ることで、虫歯や歯周病はもちろん、顎関節症や悪い姿勢になるリスクを少なくすることが可能です。
また、口元の癖がなくなれば口呼吸や発音障害といったトラブルも起こりにくくなります。口呼吸は風邪がひきやすくなる原因ともいわれていますので、早めの改善がおすすめです。
小児歯科でお子様の将来のお口や全身の健康を守りましょう。